日記:2011/02/28

終に杜の都仙台と四国からもアクセスが!残るはオキナワと蝦夷地のみ(笑)。

それはさて置き、何かTLとかでも「京大入試問題、ネットに流出!」みたいな騒動になってて。何で試験問題をコピペするのがいかんのか。普通に答え合わせじゃん?~と思ってたら…。

何と実際の入試会場からリアルタイムでYahoo知恵袋に質問スレ立てして、ちゃんと正解答まで着いた~って流れだったんですね!ああ、そりゃさすがにダメだわ(笑)。まあ普通にデジタルカンニングというか、Yahoo知恵袋はインターネット上に蔓延る“闇サイト”だったんですね(笑)。

だが評価するッ!!

いや~、全くの個人的な主観ですが。この馬鹿受験生のことは誉めてあげたい(笑)!アラホー草食系男子なら聞いたことくらいあるかもしれませんが、昔仏蘭西映画で『ザ・カンニング(Les Sous-Doues)』という映画があったんですが。この作中でまさに主人公達(受験生)は、如何に努力せずに試験を突破するか?と言う事に信じられないくらいの努力をします(笑)。

良く言う所の「才能の無駄遣い」ってヤツなんですが。初歩的な消しゴムに答えを書いた紙を仕込むヤツから、果ては大がかりに反射衛星砲ばりに鏡を使って、答えを外のビル窓に上映したり~とにかくアホ丸出しの映画です。

もちろんカンニングは“日本では”不正行為で、ばれたら即失格です。実際にはハイリスク・ノータリンの危険行為でお勧めは出来ませんが。でもね、いわゆる詰め込み受験勉強一辺倒の生活で、灰色の青春?を送っている普通の十代に比べたら、考えも無しに人生を捨てて「史上最大のカンニング大作戦(笑)」に挑んだこの若者を、自分は一定の評価をしたい。

だって京大の試験官は元より、Yahoo知恵袋でまんまと正解答を書き込まされた人間も含めて、まさに世間を手玉に取ったんですから。実に痛快な快男児(快女児?)と言えるでしょうよ!アホな政治家に唆されて元気にレイプするよりも、己が才覚一つで周囲をきりきり舞いさせたこの人物(恐らくは十代の少年)を、自分は評価したいです。


習慣ドラマ批評 ::遺恨あり

テロ朝ドラマ『遺恨あり』面白かった!最後に母ちゃんが「道を教えていた」のがとても良かったです。ラストはアレンジというか、まあ視聴者サービスなのかな?ほんの少しだけ救いを残すというか。人間を捨てて仇討ちに懸けた二人が、またほんの僅か未来という物について考え始めるという。

でもEDクレジットは相変わらず民放丸出しで最悪(笑)。あそこはそのままのカット&シーン流れで、ゲゲゲの女中が六郎様の足を洗いながら二人は終始無言。でもってご飯と菜っ葉漬けだけの夕餉を二人、差し向かいで頂く。でも良く見ると六郎様の飯だけは銀シャリで、なか殿は麦飯を掻き込んでいる。それに気付いた六郎様は大泣きするでも無く、ただそっと目を伏す…みたいな?

で最後になかが「六郎様、朝餉はどうなさいますか?」とか、実に下らない、でも確かに未来の事を訪ねて。それに対して六郎様が「そうだな…明日は…」と何気ない未来の事に思いを巡らせて終わるのが、自分的には88点の終わり方じゃないでしょうか(笑)?

P.S.
史実では六郎はその後、なか殿ではなく(笑)。支援者の紹介で縁を取り持たれた加藤いゑという女性と結婚。この時明治38年、六郎48歳、いゑ28歳でした。ドラマでは当然ながら若作りですが、恩赦で出獄した時点で六郎はもう既に32歳になっていましたので。またドラマ内でも描かれた通りに母親殺害の下手人であった萩谷伝之進は、精神を病み自殺しています。

その後六郎は人生に絶望し宛もなく彷徨い、やがて自暴自棄的に台湾に渡る決意をしますが。知人らに説得され思い留まり、支援者であった八坂甚八(六郎の義理叔父)の後押しもあって、当時の門司駅の門前にて饅頭屋を営み始めます。この時に加藤いゑとも結婚。その後さらに、鉄道が九州南部まで延線し、鳥栖が当時の線路止まり駅なった事をきっかけに鳥栖へ移住。同様に八坂の支援で鳥栖駅内にて有料待合室を経営する事になり、その後は死ぬまでそこで商いを続けました。

1917年(大正6年)に病死。元々、病弱だったようです。享年は60歳。晩婚であったせいか、いゑとの間には実子は居ませんでしたが。正博という養子を1人迎えて育てました。正博は当時としては珍しく中等学校(久留米商業)へ進学していますので、大地主の八坂という支援者があったにせよ。六郎&いゑ夫婦の商売は概ねうまくいっていた様です。晩年はそれなりに幸せだったのかもしれませんね。

P.P.S.
実際の事件では、六郎の両親と一緒に妹(当時6歳)も惨殺されています!当時の事件記録によれば、母親の死体はミンチ状にバラバラに切り刻まれていたそうですから…まあ、こればっかりは致し方無しという気がしないではありません(仇討ち的な意味で)。

あと、堤真一を共演とかにして映画化したらコロス(笑)!