5月っぽく爽やかな話題を。
>ゲームにおいて「上を目指す」という欲求から逃げる - 不倒城
上記リンク先の記事を読んでなるほどと思いつつ、自分とは何が違ったのだろうか?と自問自答する。
この手の禅問答に対する自分の模範解答の1つとしては、「2回目があったかどうか?」に尽きると思っています。即ち、上記のリンク先の御仁の例で言えば、「全一を2回以上取れたか」どうかが分岐点、つまりは人生の分水嶺になるのでは無いかと思う訳です。
全一(or最終保持)ってのは下衆な例えだと、童貞と非童貞にも似て非なる部分が多くありまして…(笑)。
例えば「オレは超絶テクで視線だけで女を絶頂かせられるゼッ!」と威張ってみても。「でもおたく童貞なんでしょ?」と言われれば、仮に本当にそんなテクを持っていたとしても評価ゼロ!全く持って世間的には説得力が無い訳なんです。逆にどうにも冴えないキモメンぶ男であってもちゃんとステディな彼女が居て、週3ペースでヤリまくってるとなると。例えその彼女が微妙な感じのキモカワ系だったとしても、自然と彼の言葉には“経験者(笑)”のみが持つ無言の迫力が備わるものなのです。
全一を取った事が無い童貞雑魚アラがいくら理論値や点効率を大口叩いて息巻いたところで、ヤリチンDQNの全一スコアラが「へぇ~でもお前、一人で家でシコってんだよね(笑)?」と言われしまったら、ぐぬぬと下を向いて唇を噛み締めて俯向くしか無いのです。各して童貞諸氏はヤリチン同盟の一員となるべく、何が何でも“最初の1人目”を落とそうと躍起になるのです。
で、首尾よく彼女をゲット出来た人。つまり全一を取れた人は目出度くスコアラデビューを果たし、ソサエティ(笑)のメンバーとして認知されます。すると不思議なもので。あれだけ毛嫌いしていたヤリチンDQNたちも、一発事を成し遂げた後だと何だか奇妙な連帯感を感じ、何だ話してみると案外イイ奴らじゃないか~などと親近感が沸き上がって来たりする訳です(笑)。一端のジゴロを気取って「いや~、お互い女のコトでは苦労するよな~」みたいな事を恥ずかしげも無く言っちゃったりしてしまう訳ですよ。
しかしココからまた大きく2つの方向性に別れます。即ち、「2人目の彼女をゲット出来た人と出来なかった人たち」の2種類です…!
>一穴主義の場合
オレは生涯、唯一人の女を愛す!~と言えば聞こえは良いのですが…。要はその1人以外には全く相手にされなかったというだけの話(笑)。人間は無意識のうちにA10フィールドを展開して自己防衛を図りますので、人生で唯一無二のその経験を金科玉条の如く神聖化し、逆に自分を歯牙にも掛けなかった他の女性達を無闇矢鱈に糞ビッチ認定し始めるのです。
まあそれだけだったらイイのですが。人間は一人では生きていけない動物なので、自分の主張を何とか群れの他の仲間にも認めさせたくて躍起になります。こうして布教活動に名を借りた個人攻撃や誹謗中傷合戦が始まり、何時しか泥沼の中でドボドボと溺れているだけの人生となっていくのです…!
>ヤリチンDQNの場合
“0か1か?”という場合にはそれこそ雲泥、天と地ほどの差がありますが。これが“2か3か?”もしくは“3か5か?”という場合には、実質的にはあまり大差はありません。ましてや8と12とか、22と31みたいになってくれば、もう何か数の差なんかどうでも良くなってしまい、「ああ、もう5から先は数えて無いわァ~(笑)♪」状態になります。
もちろん“初めての女(全一デビュー)”はそれなりに思い入れがありますし、某かの思い出の様なものもあります。しかしそれ以上でもそれ以下でもない。下衆な言い方をするなら「女は穴が開いてりゃ皆同じ」みたいな、どこか達観した様な境地になります(実際の恋愛に関しては同じ事が女性側でも起こります)。田舎の場末のゲーセンで毎日、台パンしながらスコアタに明け暮れていた日々が嘘のように消えていき。「ああ、全一って意外と簡単に狙って取れるモノなんだな」と。
この“全一は狙って取れる”という感覚が、2回目以降をモノに出来たかどうかで決まるのです。この境地に入ると他の誰かにスコアを更新されても、あまり気にならなくなるというか、「まあそういう事もあるかな?」くらいの感情しか起こらなくなります。童貞諸氏からすれば「NTR乙(笑)!」と言いたいのでしょうが、何かもう処女とか童貞とか、そういう事に価値観を置かなくなるんですね。昔の女に対しては「まあ頑張れよ。オレほどじゃないが、きっとアイツも良い奴さ」みたいな…(笑)。
>つまりどういうコトだってばよッ?
素人目にも“0か1か?”という問いには分り易く“All or Nothing”という価値観が当て嵌められますが。“1か2か?”という場合、実際に経験した人間でなければ分からない難しい感覚があるという事です。何にせよ結果が出ないより、結果が出た方が良い~という信仰は日本人成らずとも、恐らくは世界中で共通の概念でしょう。それはその通り何ですが…中途半端に結果を出してしまった人は、逆にその“結果が呪いとなる”ということです。
件の記事の御仁も自らの“結果”に押し潰され、その後のゲーム人生に置いては常に一歩身を引く様に成ってしまったと告白しています。要は変に全一スコアを神格化してしまい、自分には手の届かない物という認識になってしまってる訳です。自身もかつてその末席に身を連ねたにも関わらずですよ?一度は確実に頂点に立ったにも関わらず、自分自身で頂点に立つ資格無しと判断してしまってる訳です。夢破れた童貞雑魚アラならいざ知らず、ちゃんと結果出した人間の方が逆に自信喪失してまう奇妙な現象が起こる訳です。
もしこの時、仮に件の御仁も“2回目”を取る事が出来たのならば…!前述の様に全く違った未来、全く違った価値観を得る事になったでしょう。手前味噌になりますが、自分自身も振り返れば最初の1発目というか全一デビューを果たすまでは、まるで長く暗い永遠に続くトンネルの中をくたくたに疲れながらマラソンしてる様な感覚でした。そして幸運にも2回目の全一も、いわゆる“穴ゲー”に巡り会う事が出来、また当時のゲーセン環境が良かった事も幸いし、難なく連続して全一の山を築く事が出来ました。
あの当時の事を振り返ると、もし『WH2JET』や『餓狼伝説』をやって居なかったら?もしフジの常連じゃなかったら?~そう考えると実に幸運に恵まれていたのだなあと痛感します…!今、もしも目の前に取れそうなゲームがある人は、迷わずに取りに行った方が良いです。何かネタを知り得る機会に恵まれたのなら、ためらわずにそれを使いましょう。勝てば官軍負ければ童貞です。少々、ブスでも見た目ビッチだったとしても、やらせてくれるっていう女子が居るのなら、まずは乗ってから後の事を考えましょう。仮に下手打ってヤバい事になっても、それはそれで何とかなるもんです(笑)。
P.S.
要は新チャンピオンになるよりも、その後の初防衛戦の方が何倍も難しいって話でした。賢明な皆さんは真に受けない様にね(笑)。