7月、間も無く "厚い夏" がハジマル!
最終アニメ批評: 甲鉄城のカバネリ
おい、荒木は失敗の原因が分かったんじゃ無かったのかよ?考えられる限りの最悪のパターンの落ちじゃ無ェかよ…。
世間的な評価は散々な『ギルティクラウン』だったけども、自分的にはかなりの高評価だった。しかし今回の落ちを見て見方が変わった。アレはたまたま成功した "奇跡の1作" だったんだなと。これが彼の本来の実力なのだ。
ダメな理由は数え切れないほどあるが…やはり最大の戦犯は "ビバ.VIVA様" に尽きる。ギャグでは無く、本来は悪役として主人公達の敵となり憎まれ役を一手に引き受けるべき美馬が、事有る局面毎に「実は彼にも理由があって…」と言う描写が多過ぎる。これは一番やってはいけない悪手であり、前作のギルクラがいまいち大衆受けしなかった理由もココにあると思う。
しかも最後は「立ち上がって戦えェ~ッ!!」とか言ってる張本人が、実は自分用のたった1本しか無い解毒剤をわざわざ生駒のためにコッソリと使って人間に戻してくれて、後は皆んなハピハピ~♪とか視聴者舐めてんのか(笑)?そこは普通に見苦しく無様に発狂しながら「無名~!ヤツを殺せェ~ッ!!」だろ。で、逆に無名改めて穂積さんに殺られるのがイイのであって、"ボクが考えた最高にカッコいい悪役" をダラダラと垂れ流しで見せられても面白くも何とも無い。
ジョジョのDIO様が大人気キャラなのは決して格好良いからでは無く、その逆で普段は上目線で威風堂々のくせに常に相手を見くびっていて、最後はいつもそのせいで逆転負けしてしまう…言うなれば典型的な田舎DQN特有の反知性主義にも似た "頭の悪さ" こそがDIO様の最大の魅力になっている事に気付いていないクリエイタが多過ぎる。ワンパン1発で消し飛びそうなチンピラ臭こそがDIOのカリスマの根源なのだ(笑)。
…とまあ文句ばかり言っても仕様が無いので。良いところもいっぱいありましたよ。特に第1話で池上遼一御大作品ばりの「最高に次回以降が面白そうに錯覚させる初回」とか(笑)。いやでもコレって商業作家にとっては一番重要な才能と言うかスキルで、とりあえず3話まで見て貰えれば…てのは甘えで、現代コンテンツは初回のみならず初回Aパートで視聴者の心を鷲掴みに出来なければ、その後どんなにクオリティが良かったとしても話題にすらされずに立ち消えて行く。
そう言う部分では完全に合格だったんですが…まあ典型的な右肩下がりの作品になってしまいましたね。それでも初回が最高に面白ければ、何だかんだで惰性でこうやって最終回まで見続ける訳なんですよ(笑)。故に限られたリソースをどこに重点配分すべきかを見誤ってはいけません。
アニメ漫画は第1話、ゲームは見た目が10割!~が絶対の鉄則です。
最終アニメ批評: 暗殺教室
まあ無難な少年マンガの締め方だけども、ラストの渚君の件はちょっと良かったかな?
習慣アニメ批評: 黒無垢
楽しい「教えてエフィドルグ!」が一転、まさかの「嘘だと言ってよ雪姫様!」に。やはり戦国女子と言えども、元カレが新しい女とイチャついてるのを見せ付けられるのは我慢ならんかったか。
いやでもさすがはPA、2クール目折り返し地点の初っ端で、単なる日常回で終わらせずに一気に後半戦へ盛り上げて来るギミックの使い方が上手い。クローンなのか強化人間なのかはまだ分からんけど、とにかく次が気になる!
P.S.
コスプレがどっかで見た事あると思ったら、アレって『凪の明日から』の陸組制服か。