最終アニメ批評: メイドインアビス
ある程度、心構えが出来ていたせいか、そんなにはグロくなかった。ミーティとナナチの "呪い入れ替え装置" は映画『ザ.フライ (The Fly/1986)』のパクオマージュですね(笑)。特に続編の『ザ.フライ2 二世誕生 (The Fly II/1989)』の影響を色濃く感じます。
これは是非とも2期を作ってもらって、ボンドルド卿との戦いを描いて貰いたいですが…この後さらにハガレンのパク…オマージュが色濃く反映されたエピソードがあるので、もう見なくてもイイかなと言う気もしてます(笑)。
最終アニメ批評: 神撃のバハムート VIRGIN SOUL
いい話なんだけど、ちょっと消化不良。ハンマーヘッドは殺さなくても良かったんじゃ無かったかな。代償が二人合わせて目と声だけなら、随分と安い買い物みたいな気がしてしまう。
それに根本的な問題として、悪魔人間天使の三界の共通の敵であるバハムートを殲滅させるためなら、多少は手間取っても正面から普通に強力を求めた方が確実。よしんば人間以外の勢力は信用できない、或いは信用してくれないので自分達だけで秘密裏に計画を進める~てのなら筋は通るけど…にも関わらず徹底した秘密主義で事を進める事の意味不明ぷりだけがラストに際立ってしまい、王様がただのアホにしか見えない。
しかも話のオチ的に最後は結局、悪魔と天使の協力によって計画は完遂されるのだから、ますます王様とニナ嬢の犠牲は無駄骨だった感だけが強調されてしまう。ムガロちゃんとハンマーヘッドの死も無駄死感が付き纏う(万策尽きたんでメインキャラ殺せば話が動くだろ的な)。ちょ~っとダメですね。
でも要所要所のシーンの美しさは特筆すべきものがあると思います。ラスト、盲の王様と唖のニナ嬢が月夜の晩に踊る姿は、あたかも童話の中のワンシーンを切り出したかの様で美しい。しかしこれも逆に言えばシーンの美しさだけで、話の中身が着いて行ってないとも言えます。せっかくお金が余ってる制作体制だっただけに、何か非常に勿体無いと言う気がしてなりません…!
P.S.
以上を踏まえると、ラストのハンマーヘッドゾンビは実に蛇足感が…さらに残念のダメ押し…!