日記:2021-10-29

既に新規の冬アニメが始まっていますが、2021年度秋アニメのおさらいを。

習慣アニメ談話: かげきしょうじょ!!

とても面白かったです。原作漫画の方はまだまだ続いてるみたいなので、これは是非とも続編をアニメ化して欲しいものです。『ちはやふる』みたいに時間をかけて、長期シリーズみたいにしてくれれば嬉しいんですが…今回限りで終わりなのかな?

習慣アニメ談話: 死神坊ちゃんと黒メイド

最初は単にフル3Dアニメという事だけに惹かれて見始めたんですが。続けて見ているうちにすっかり、不思議な世界観とキャラクター達の魅力の虜になってしまいました。

最初はありがちな「御主人様と奴隷モノ」かなと思っていたのですが…そうやら単純にそういう訳でも無く、また物語の本筋に絡むと思われる重要な部分がほとんど明らかになっていないままに話は終わりを迎えてしまったためヤキモキしていたのですが(笑)。どうやら続編が既に決定しているとの事なので、何時になるのかは分かりませんが、気長に続編を待つ事にします。

習慣アニメ談話: 海賊王女

第1話の導入から逃走~旅立ちに至るまでは非常に良かったのですが…途中から何だか雲行きが怪しくなって来て、それでも抜群の作画クオリティで強引にねじ伏せて終盤まで引っ張って来たまでは良かったのですが…肝心の最終回で完全に力尽きたって感じでした。う~ん、惜しい!

P.S.
そもそも論と言いますか、タイトルにもなっている「海賊王女」の王女の部分はヒロインが王家の血筋を引いて~的な設定なので良いとして。問題なのは "海賊" の部分!どこをどう見ても海賊要素無くね?

最初は世間知らずのお姫様が冒険の旅に出発するに際し、ひょんな事から海賊船に乗り込む事になって~的なお話になるのかと思いきや。何か旅の仲間達は暗殺家業の忍者集団で、海賊は最初のやられ役に過ぎず、道中にも一切の海賊要素は無しで、一体どの辺が海賊王女なのか完全にタイトル詐欺状態。

それに正規の仲間である忍者集団が最初のやられ役である女海賊達と比べて余りにも没個性的で、逆に一瞬で消えて行ってしまった名前も知らないモブ女海賊達の方が強烈な個性を発揮していて記憶に残ります。これは邪推ですが、もしかして発案当初の構想予定ではこの女海賊達の方が仲間になる予定のキャラクター達で、忍者集団の方は予定変更になって付け焼き刃で急遽設定されたキャラクターなのでは?

そうだと仮定するとタイトルが『海賊王女』というのも頷けます。一体全体、どういう事情でこんな中途半端な作品になってしまったのか、一視聴者の立場からではうかがい知る事は出来ませんが…願わくば今後の作品でリメイク的な本当の『海賊王女』が見られれば幸いです。

習慣アニメ談話: 東京リベンジャーズ

流行りのループ設定かと思いきや、リトライは1回こっきりで2回目は無いので、そこら辺がナーロッパ世界とは大きく違う部分です。しかし自分的に衝撃だったのは、悪役のキサキの漢字表記が木崎とかじゃ無くて "稀咲" というキラキラ名字だった事ですね(笑)。

P.S.
しかし一番の衝撃と言うか突っ込みドコロは、主人公も含めてメインの登場人物たちが全員、15歳以下の中学生設定だという事!…ていうか東卍の初代メンバーらは創設時は全員、12~13歳って…ひょっとしてココは笑うところですか?

なのでふと考えました。もしかしたらこの「全員中卒」という設定は、この令和の時代の日本若年層にとって最もリアリティのある設定なのではないのかと。しかしながら2000年代に入ってからの日本の高校進学率は98%以上で、大学進学率ですら58%を超える勢いなので(これでもG8先進国の中では最低レベル)、この全員中卒というのは現代っ子にはあり得ない荒唐無稽な設定だという事になります。つまり今現在の令和の時代、石を投げれば高卒以上に当たる国民皆高学歴時代に突入しているのが現状。従ってこの東卍界は実際の現実現代日本社会とは似ても似つかぬ、とんでも虚構の異世界ワールド設定だという事になります。

マンガ原作作品などが大ヒットし社会現象的なムーブを巻き起こした際、よく言われるのが「現代のリアルな若者像に響いた」みたいな、要するに今までのご都合主義的な作り物的なニオイを感じさせないリアル写実主義が受けたみたいな評論がなされる事が多かったかと思いますが…前述の通り、この作品は登場人物たちの背景設定や劇中で起きるイベントの多くが完全に荒唐無稽な虚構丸出しのフィクションであり、リアルさの欠片も無い事が最大の特長です。となると今まで事あるごとに語られてきた「等身大のリアル感」というモノは、必ずしも作品が幅広く世間で受け入れられて大ヒットを生み出す主要因では無いという事になります。

まあ大前提として、荒唐無稽なファンタジー全開の作品は絶対に大ヒットしないという訳ではありませんが…。エンタメコンテンツ業界の常識としては「異世界ファンタジー設定は視聴者の理解を妨げる悪因なので、世界設定は努めて現代社会にすべし」というのが定石ですので。これに照らし合わせると真逆の結果となっているのですから、もしかしてこれは "常識を疑え" 的な話(笑)?

いやまあ恐らくそれは間違って無くて、この場合もパッと見では現代日本が舞台になっているので、初見の読者視聴者も特に身構えずに普通の不良モノかなと思って見始める訳で。こういったエンタメコンテンツ業界の「如何にして最初の1ページ目を読ませるか」というのが最も越えられない壁であり、それを安々と超えさせてくれるのが知名度であったり既知のジャンルであったりする訳ですが。この作品はそれを上手い具合にクリアしたのが勝因だったのかなと思いました。


その他には…

  • 現実主義勇者の王国再建記
  • 精霊幻想記
  • 出会って5秒でバトル
  • 月が導く異世界道中
  • ピーチボーイリバーサイド

~などが面白かったです。