日記:2018-03-30

最終回シリーズ!

最終アニメ批評: ゆるキャン△

最初、ほんとに10年後かと思ってしまった(笑)!

話の構成とかキャラ作りとかも良いんだけど…やっぱりこのアニメの一番の特筆すべき点は音楽だと思う。EDは文句無しに非常に聴かせる良い楽曲と歌声で1つ1つの話を見終わった余韻にじっくりと浸れる時間を作ってくれるし、劇中のBGMも囁く様な心地良さで作品鑑賞の邪魔をせずに自然に染み込んで来る感じの非常に心地良い音色。

よく原作ファンサイドからは「原作レイプされるくらいな一切アニメ化なんて無くていい」みたいな怨嗟の声も度々聞かれるけど、それでも自分は可能ならばアニメ化(映像化)した方が良いと思う理由の大きな要因の1つが、無音世界の漫画や小説に楽曲が付く事の効果を期待するからです。ヲタクは視覚情報を重視し過ぎるきらいがあるけど、作品世界に合った良く出来た楽曲は下手な作画よりも何倍何十倍にも作品の厚みを増す効果があるので。

非常に良い名作でした。

最終アニメ批評: 刻刻

ん~、最後に悪役が転生して純真無垢のキレイな命になったから前世での罪はチャラにって、やはり陰キャラヲタク的には何だか釈然としませんね(笑)。それにラストは「謎の中国人」が唐突に出て来て全てを丸く収めるってのも何だかな~。

でもそれ以外の部分は全て良かった。佐河氏が世界征服とか個人的復讐とかじゃ無く、純粋に「長く生きて未来の見てみたい」てのが非常に良かった。やはりそういう強烈な動機が無いと躊躇無く人を殺したり出来ないもんね。後、止界でタマワニの力を借りて自由に動けるのならば、逆に通常世界でも同じ理屈で力を相位反転すれば自分独りが "止者" となって半永久的に時間の流れを進めるって考えも実にイイ。SF!

『デスノート』とかもそうだったけど、こう言った「名前を書いたら死ぬ」とか「自分以外の時間が止まった世界」みたいな "1点モノアイディア" はもう完全に出尽くした感がありますが、なかなかどうしてまだまだ誰も触ってないシンプルで尚且誰しもが子供の頃に夢想した事がある様なネタは、AVとかコロコロボンボン系児童漫画とかを見てるとほんのちょっとしたアレンジで青年誌向けでも十二分に活用出来るアイディアが数多く眠っている様な気がします。こういうのまた見てみたいですね。

P.S.
返す返すもキャラデ作監が梅津御大じゃ無かった事だけが残念…!

最終アニメ批評: 魔法使いの嫁

何かもう少し盛り上げて欲しかったと言うか、タイトルを回収する重要な要素なんだから結婚式?のシーンはもうちょっと厳かにと言うか、まさしく「魔法使いへの嫁入り」みたいな雰囲気が欲しかったかなと。

全体的には丁寧な作りで良かったんですが、カルタフィルスとの対決をメインに据えてしまったせいで逆に作品世界の持つファンタジー感とか幻想雰囲気が壊されてしまった様な気がします。ベタな言い方をすればバトル物みたいになってしまって、こういう直接的な敵では無く "灰の目" みたいな敵でも無く味方でも無くと言った超自然的な障壁を乗り越えて行くスタイルに特化した方が良かったかなと。

ライバル作品?の『夏目友人帳』とどうしても比べてしまうので、そうするとイマイチだったかなあと言う感想になってしまいました。非常に惜しい。