日記:2020-02-26

超久々にアニメ談話など。まあ相変わらず色々と視聴してますが…今期は飛び抜けて面白い作品てのは無い感じです。小粒でキラリと光る良作が幾つかって感じですでしょうか。

習慣アニメ談話: 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

今期では自分的には一番面白い作品です。いわゆる "異世界なろう系" ではありますが、最初から「現実世界には一切影響を与えない純粋なゲーム内でのお話」というが徹底しているので、仮にキャラが酷い目に遭ったり絶望的な強敵イベントに巻き込まれたとしても「まあどうせ死ぬ訳じゃ無いしな」と安心して見てられるのが良いです。

まあ欲を言えばもうちょっとタイトル通りに「防御力に特化したプレイ」に徹してくれれば良かったんですが…まあそれだとお話が展開させ難いのでしょう、割と速攻で攻撃力にも極振りされてしまったのが残念と言えば残念(笑)!まあでも面白いです。気に入ってます。

習慣アニメ談話: 虚構推理

最初は全く期待せずに1話だけ確認して切るつもりでしたが、凄く面白くてグイグイと話に引き込まれて行きます。ジャンルとしてはオカルト物になるのでしょうけど、登場人物と言うかヒロイン?がなかなか個性的で目を離し難い強烈なカリスマというか、とにかく掛け合いを見ているだけで面白い作品です。

P.S.
未だに "鋼人七瀬" が「同人七瀬」に聞こえます(笑)。

習慣アニメ談話: ダーウィンズゲーム

最初は良くあるデスゲーム物と高を括って見始めたのですが…回を追う毎に面白さが増して来る感じで、今や毎週楽しみにしています。何が他のデスゲーム物と違うのかと問われても上手く説明出来ないのですが、まあ波長が合ったとしか(笑)。

P.S.
OP&EDで新キャラが新メンバーになるのか、それとも人柱になって死ぬのかがネタバレしてるのが玉にキズですかね。

習慣アニメ談話: 異種族レビュアーズ

第1話は面白かったんですが完全に "出落ち" というか、2話以降は段々と切れが無くなって行く感じで。自分の中では自然消滅してしまった感じです。その後、何か地上波放送が次々と凍結と言うか中止?になっていってるみたいですが、まあそれでも自分の中では余り響きませんでした。

習慣アニメ談話: 映像研には手を出すな!

話題作なのでチェック~という感じで見てます。無論、平均点以上の秀作である事は間違い無いのですが、自分はあんまりオサレアニメというか「ピンポンみたいなアニメ」は余り好きになれないので(笑)。ああでも『ピンポン』よりは何十倍も面白いと思います(笑)。

この作品を見て特に感じる事はやはり金森氏。一見、芸術等には無関心の守銭奴の様な描写をされつつも、常人離れした不撓不屈のメンタルとバイタルで、浅草氏と水崎氏の両名を引っ張って行く影の主人公とも言える存在です。言うなれば絵も描けない話も作れない凡人なれど、クリエイターの才能に賭けると一度決めたからには徹底して賭け。金策に走り、彼らクリエイター人が苦手とする対人交渉を一手に引き受けてプロジェクトを走らせ続けるその豪腕ぶりは、ジブリの鈴木プロデューサーを思わせます。

古今東西、特に日本のイキリヲタク界隈では「クリエイター神から搾取する背広組けしからん!」的な信仰が根強い訳なんですが。いわゆる "日本のジョブズ(笑)" みたいな世界に通用する才能の持ち主って、実は割とその辺に偏在していてそんなに希少価値が有る存在って訳でも無いんですね。でもそういった金の卵達でも、ほんのちょっとした運不運やボタンの掛け違いで世に出れなかったり、或いはデビューしても無名のまま終わって夢やぶれて地元に帰って家業を継ぎました~て話はよくある訳です。

そういった "金の成る木" を抜群の嗅覚で嗅ぎ取って「俺に任せな!(コレで一生、食いっぱぐれない」と世に送り出して何某かの形にして金を生み出せる様に道筋をつける。そういったマジメント業を苦にせずにやり通してくれる人間がコンテンツビジネスに絶対に必要不可欠で、金森氏にはその才能が満ち溢れていると思います。いわゆる敏腕プロデューサーってヤツですね。

最近でもちょっと不祥事というか異例のコメント発表で話題になった、旧ガイナックス社の庵野秀明氏を食い物にする悪者として耳目を集めた岡田斗司夫氏や山賀博之氏ですが。彼らが、特に山賀氏の存在が無ければ『ふしぎの海のナディア』や『エヴァンゲリオン』を始めとする一連の旧ガイナックス社の怒涛の快進撃はあり得なかった訳で、そういった現実の過去の経緯も踏まえずに牧歌的に「不出世の天才クリエイターさえ居れば名作は生み出される」と考えるのはナイーブ過ぎます。金銭問題等で失敗したり窮地に追い込まれたりするのと、クリエイター達の舵取りをして作品を世に送り出すプロデュース能力とは全く別の次元の話ですので。

敢えて格闘ゲーム脳で例えるのであれば、天才クリエイターというのはCOM動向を見て瞬時にコマンド入力して対空迎撃したり、或いはビタ押しの連続でしか成立しない激ムズ永久コンボをミスらずに完走させる能力であり。一方、敏腕プロデューサーとは難しいコマンド操作は出来なくても俯瞰的にゲームの流れ全体を見て、このラウンドはもう無理だから安上がりで良いのでとにかく簡単で成功率の高いDKOで締めてしまい次のラウンドにプレイを繋げる判断を即断出来るとか、或いは皆んなが盲目的に最も点効率が高い技を仕掛ける事ばかりに目が言ってる中で、ここは逆にプレイ全体で平均的にノルマを作って1ラウンド中に3回だけ決めれば後は無理せずに抜けて通しプレイの試行回数を多くした方が良い~みたいな客観的判断が出来る能力の事です。

そういったプロジェクト全体を見る視点を金森氏は確かに持っていて、まあこれはアニメ漫画作品なので部員からも好かれている訳ですが、現実の敏腕プロデューサーは往々にして現場からは嫌われる事が多く、また苦労してプロジェクトを成功に導いてもその賞賛と栄誉は全て監督や俳優といった現場クリエイターや表現者達に全て持って行かれる事が普通な訳で。まあ何と言うか典型的な "労多くして功少なし" なポジションな訳です。しかしながら繰り返す様にこういった本当の意味での縁の下の力持ちは絶対に必要不可欠な存在な訳ですので。

自分的には今後も金森氏の動向に目が離せません…!