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餓狼伝説 狼たちは眠らない…?

結構、手間取りましたが『餓狼伝説』のスコアプレイ動画です。


動画内では色々と"超常現象(笑)"が起きていますが、これはゲーム基板やゲームROMを改造したりハックしたりした訳では無く、完全に通常の市販の業務用MVS基板と正規品ROMカセットを用いて再現可能なプレイです。ただしそのためには基板から出力されている画面同期信号(シンクロ信号)とフレーム単位で完全に同期させた "30Hzシンクロ交互連射装置" と "SOCDを含む同時押しボタン" が必須となります。他にもより高い点効率を維持するために、"必殺技コマンド出力用のマクロ回路" が使われています。

このため事実上、通常のゲームセンター等での手動入力のみによるプレイではこの動画内の様なプレイは不可能ですが。逆に言えばROM改造などのハック行為は一切無くとも、純粋にレーバーとボタンの入力の組み合わせのみによって引き起こされる現象であり、これは必要な装置さえ用意出来れば誰でもどの様な環境下でも再現可能なプレイです。とりあえず「えびせん」や「グッディ」なら問題無いかと思います(笑)。

自分にとっては22年来の総決算と言いますか、昔とった杵柄みたいなモノですので、特におかしい所も無く淡々とプレイした結果なのですが。始めて見る人にとっては摩訶不思議な部分も多いかと思います。何か技術的な質問が有る場合はTwitterなどでお気軽にどうぞ。ただし最低限、ゲーム基板のシンクロ信号と交互連射装置の仕組みを理解出来ていないと、プレイ中の特にCOM反応の概要の理解が難しいかもしれません。


とりあえずこれで1つの形にはなりましたが…プレイ内容的にはまだまだ甘く、やってる最中には気付かなっかたたり見落としていた部分が、後から落ち着いて見返してみると色々と見えて来るものでして…まだこんなモノじゃ無いだろうと反省する事しきりです。

当初の予定では見本動画が完成したら、暫くは実機のMVSでの再現性が有るかどうかの検証を実際のゲーセン環境で実験し、あわよくばスコアの更新も狙おう等と考えていたのですが…。皆さん御存知の通り今は世間ではコロナ禍の嵐が吹き荒れており、特にゲームセンターは風俗営業店舗に連なる関係上、お上からのお達しには絶対に逆らえない業種業界でありますので。何というか一人のロートルゲーマーとしても成す術も無く憮然と立ち尽くすのみです…!

さらに追い打ちを掛けるかの如く、先日の総理会見では緊急事態宣言のさらなる更新が発表され、大方の人々が当初の目標としていた5月6日までの営業自粛期間が5月末日まで延長される事がほぼ確定となってしまいました。このため現時点でも多くの地方ゲームセンターが廃業に追い込まれていましたが、これによって営業再開の目処が立たなくなってしまい、さらに多くのゲームセンターが廃業へと追い込まれる事は必至です。

現時点ではスコア集計の継続には暗雲が立ち込めており、先行きは全く不透明で何も見えない状態となっていますが、果たして "業界" の今後はどうなって行くのでしょうか?何か大きく形を変えて生き残りを図るのか、それとも成り行きに身を任せて流れに飲まれるままに消え去って行く運命なのか…?

フフ…日本仕込みの骨法の味はどうだったかな

ゲーム日記: 餓狼伝説 宿命の闘い

という訳で『餓狼伝説』の進展報告です。ジョーに引き続きアンディでも当初の予定よりも大きく上回る事が出来て、最終的に120万超のスコアを出す事が出来ました。

Fatal Fury - ANDY

現在の暫定最終スコアが83万ですので、それを40万近く上回る事が出来たのは素直に嬉しいです。しかもこのスコア、以前から言ってる様にダックキング戦を完全に捨ててDraw無しの2上がりで即抜けするパターンでのスコアですので、詰めれば後7万点以上は上乗せ出来る計算になります。しかしながらこれも当初から言ってる通りで、このスコアを含めた「斬影拳を使ったパターン」でのスコア研究はこれで一先ず終了させます。

理由は色々ありますが、やはり現時点で既に数十万単位で最終スコアが大きく上回る事が判明している別のパターンが発覚している以上、安定度や難易度などを考慮しても敢えて低いパターンに固執する理由は無く、また自分もスコアラーの端くれである以上は「1点でもより高く」が矜持であるべきだと思うので、今後はより点数の高い「飛翔拳をガードさせるパターン」の研究に完全シフトします。


自分の経験則ではMAMEのMVS系ゲームの再現度は完全100%だと思うのですが、しかしスコアとして確定させるためには実機のMVSでの実践プレイが必須ですので、最終的にこれらのMAME上でのパターンが本当に実機MVSでも過不足無く100%通用するかどうかは未知数です。個々の現象面での再現性には何の問題も無いと思いますが、ネックになって来るのは "電パ" です…!

正確かつ詳細なMVS電パ理論を解説し出すとページが幾らあっても足りないくらいの文章量になってしまうので割愛しますが、要はMVS本体の電源を一旦、ON/OFFして再起動させた直後にゲームをプレイする事によって、通常はランダムになっているアイテム運やCOMキャラクターのR開幕の動きなどを固定化させてプレイの安定化を図り、引いていは点効率のUpも目論むというものです。

特にMVS系ゲームでは一部のタイトルを除き、ほぼ全ての格闘ゲームで攻撃時の互いの被与ダメージが完全固定化されているため、同じ技を毎回同じ様に食らう事によって完全パターン化して安定的にDrawやPERFECT勝利を得る事が可能になって来ます。古参のスコアラーならば『龍虎の拳2』のスコアプレイを見た事がある人も居るかもしれませんが、あんな感じで完全パターン化してDrawの山の築いて行くのがスコアの定石となります。

そこで問題となるのが「MAMEでの実機MVSの再現性」です。MAMEは非常に優れたアーケードゲームエミュレーターですが、やはり開発陣が基本的に欧米人であり非スコアラーであるため、再現度の再優先度が「見た目」や「音質」などに置かれており、我々の様なハイスコアガチ勢が最も気にする部分である「COMの反応の確率配分」や「起動時間によるランダム1面の決定確率」などには基本に無頓着なんですね。なのでMAMEでガチガチにパターンを作って最終スコアを更新し、よし!これで一気にゲーセンでも最終更新だ!~と意気込んで実機でプレイしたらいきなりパターンが崩れて意気消沈…というのは良くある話。

従ってこの『餓狼伝説』でもそういった "ハメ" を食らう可能性は十二分に有る訳なんですが…前述の通り自分の20年前の記憶と擦り合わせた結果、今のところは決定的にMAMEとMVS実機とでの相違点や違和感みたいなものを全く感じないので、恐らくは少なくともこの『餓狼伝説』に関してはMAMEでの再現性は100%ではないかと思っています。ですのでこの作り上げた "アンディ:122万パターン" を持って行けば今日明日にでもゲーセンでスコアが出せるはず!…と思いたいのですが、やはりこればっかりは実際に実機でプレイしてみない事には何とも言えない訳で…今現在は何と言うか非常にモヤモヤした気持ちで過ごしています(笑)。


あともう一つ問題というかクリアすべき課題がありまして…それは連射装置。とりあえず自分の場合、近場のグッディでやる事になると思うのですが。前回の『リングの王者』のスコアを出しに行った際に困ったというか苦労した事がありまして、それは連射装置が無かったと言う事でした。自分が『龍虎の拳2』をやっていた頃は装置の10個や20個くらい、即日で自作して持ち込むくらいの気力メーターMAX状態だったのですが…ここ数年はめっきり老け込んだせいか、細かい電子部品をハンダ付けして回路を自作するのが非常に億劫になりまして。出来れば避けたい。

それでも前回は店の奥から埃を被っていた連射装置を店長さんが掘り出して来てくれましたので、それを利用する事で何とか最終&理論値スコアを出す事が出来ました。しかしながらその連射装置も自分がスコアを出した直後に機能停止してしまい、何と言いますか「次回は連射装置を自作して持って来なければ」と思って店を後にしたものです。また連射装置だけでは無く、今回は必殺技を連続ガードさせるために「斬影拳」を高速で連発させるためのマクロ回路も必須となるので、30Hzシンクロ連射装置とマクロ回路を組み合わせた「餓狼伝説装置」なるモノを設計自作する必要があるのです。

そうなるとクリアするべき課題が山積みとなっていて、今週末に持ち込んですぐにスコア更新!~とはなかなか行かないのが現状です。一応、大昔に買い溜めしておいたICやら抵抗、コンデンサなどの部品はまだ大量にあるのですが、回路のコアとなるC-MOS回路は20年くらい前に買ったものなので、さすがに経年劣化しているのでは無いかと思われ…そうなると新規に必要なICを買いに行かないといけないのですが。今ってまだ秋葉原で普通にICは売ってるんですかね?何かTwitterとかでラジオデパートや部品街が閉店してしまった的な書き込みを見た様な記憶がありますが…?

まあまずはそこから始めていかないといけない訳でして、実際にゲーセンに行ってプレイが通用するかどうか確認する前にやるべき課題は多いです。