日記:2019-03-10

習慣アニメ批評: かぐや様

藤原書記、頭がイイのか悪いのか分からんな(笑)。

習慣アニメ批評: 農園

ノーマンの行く末が気になるけど…やはりここは出荷されるんだろうな。

習慣アニメ批評: 盾三郎

女性優位社会なのはいいとしても、一見して合理的に感じられる王位継承権が長子優先では無くていわゆる能力主義だと、現実には間抜けな妹を後ろ盾にして聡明な姉を追い落として実権を握ろうとする外戚佞臣が蔓延る様になるだけである事は既に数多くの歴史的事象で証明済み(笑)。

哲学や世界経済が未発達な中世封建主義的な古代社会においては、能力主義はあくまでも官僚登用の場面に限り適用させ、王権や宗教指導者などはむしろ純血長子主義で継承させた方が相対的には安定する。江戸時代は決して明治や昭和、平成の時代よりも優れていた訳では無かったが、1つだけ戦国時代よりも優れていた点があり、それが家康が定めた「長男が家督を継ぐべし」という長子相続を明確に法的な制度として支配階級たる武家に守らせた事。

これによって間抜けなバカ殿であっても生まれた瞬間から長男が次の継承者であると自動的に決定されるため、次男以降の候補者達が「頑張れば自分にもワンチャンあるかも」と無駄な期待を抱く事無く、自然とバカ殿を盛り立てて家族一族が団結して行こうという雰囲気を自然と醸し出す事に成功する(これを覆すためには暗殺か反乱しか無いため、自然と良心が咎め芽を摘む事が出来る)。

つ~か能力が優れた人がより高い地位と富を得るべきだという考え方は、重化学工業等が発展して法治主義が人々の間に浸透して尚且、自分たちは同じ民族同じ国民だという幻想が支配し始める19世紀以降の文明社会である事が絶対条件になるので。19世紀以前の未発展な社会では、例え王様や皇帝にどんな優れた知見と能力があったとしても、洪水や地震、疫病に飢饉などの自然災害に対して全くの無力で何の手の打ち様も無いのが現実ですから。そういった時に人心を安定させ内乱や謀反を防ぎ人々を安心させ惹き付けられるのは、実務能力では無く迷信に基づく圧倒的な純血主義への信仰心のみなのです。

そして一見して現代風な能力主義(成果主義)というのはより進んだ社会への足掛かり的な通過点にしか過ぎず、より洗練され文明度が高度化し充分に科学産業が発展した社会においては、共産主義的な社会基盤によって能力主義を底支えする一見すると社会主義的な民主主義社会を目指して行くのです。